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【日記】出産のため、日本語学校非常勤講師を退職。非常勤講師としての働き方。日本語学校で働いてみて、よかったこと、辛かったことなど。

日記
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こんにちは。
久しぶりの投稿です。

この度、日本語学校非常勤講師を退職したので、
日本語学校で働いた感想を綴っておきたいと思います。

あくまで私が勤務していた学校の話なので、
全ての日本語学校がこの限りではありません。

【これまでの経歴】

大学卒業後、小学校教諭を4年間し退職。
その後、1年間自由に過ごす。(フィリピンに語学留学、海外旅行、事務職など)
いろいろな経験を経て、日本語教師に興味をもつ。
2019年4月上京し、日本語教師養成講座へ通う。
週2回夜の時間帯にインフォメーションスタッフとしてアルバイト。
養成講座に通いながら、スキルを身に付けるため、
1対1のプライベートレッスンを開始。
自分の勉強のために、破格の60分1500円でやっていました。


平日の講座に約半年通い、無事修了。

2019年の10月に日本語教師デビュー。
都内の日本語学校に非常勤講師として勤務開始。

【日本語教師1年目】(2019年10月〜)

初めて担当したクラスは、3クラス。
時給は2400円でした。
1回の授業で7200円+交通費
お給料はそこから雇用保険と所得税が引かれます。
これでは生活できないので、養成講座時代からの夜のアルバイトは継続。

クラスのレベルは、
0初級、みん日14課〜、みん日26課〜
全て初級のクラスでした。

3クラス分の教案チェックがあり、授業日の1週間前までに教案提出義務。
しかもそれぞれ違う専任の先生でした。

1クラス90分×2の授業の教案を作るのがとても大変でした。
1回の授業の教案の文字数が約8000字。

週に3日しか出勤しないにもかかわらず、
教案作成に追われる日々でまともに寝られませんでした。
教案チェックはとてもありがたかったですが、負担が大きすぎました。
3人の先生の言うことも違っていて、混乱したり、、、

授業の日は徹夜で出勤することもしばしば。
挙げ句の果てに、3ヶ月目くらいには高熱が出てしまいました。

正直、この教案チェックについて思ったのはとても効率が悪いということ。
新人の先生は自分で教案作成するのが当たり前という考え方の先生ばかり。
もちろん大切なことですが、これでは生活できないし、
日本語教師のハードルが高すぎると思いました。

日本語教師デビュー4ヶ月目からは教案チェックはなくなりました。
それでも毎回の授業を0から作り上げなくてはならないので、
教案作成に要する時間は変わらず長く、なかなか寝られません。

同じ時期に非常勤として勤務開始した同僚は
1年のうちにみんな辞めてしまいました。7人くらいいたのに、、、

非常勤講師は辞めていくのが当たり前という風潮もあり、
新しい非常勤講師が採用されては消えという状況でした。
結局非常勤講師は昔から長年勤めている人ばかりでした。

そして半年ほど経った頃、コロナウイルスが流行り始めます。
2020年4月期はシフトに入ることができませんでした。
その間、他の会社と業務委託契約でzoomでのオンラインレッスンを
週に3日、半日ほど行っていましたが、
あまりにも委託料が安すぎて、馬鹿馬鹿しくなりすぐ辞めました。

シフトに入れないのは予期せぬ事態だったので、
いろいろ調べて、コロナの休業支援金の制度を利用しました。
学校の承諾が必要でしたが、応じてくれたので助かりました。

幸い、夜の週2のお仕事が人員不足で毎日出勤できることになり
なんとか生活は賄えました。というか、日本語教師より儲かった。

7月期からはなんとかシフトに復帰。
大きな日本語学校だったため、ICTの環境の整備が早く、
在宅でzoomでのオンライン授業が始まりました。
コロナのクラス減に伴い、中級や中上級も担当することになりました。

zoomの使い方などは研修がありました。

1年目は対面授業とオンライン授業が経験できました。

授業は0初級がとても大変でした。
語彙コントロールが難しかったです。
でも、小学校勤務の経験があるので特に緊張することもなく
学生主導になるよう気を付けて授業をしました。

どんなに準備をしても、完璧な授業ができる日はありません。
これはいまだにそうです。

日々、反省なのですが、しっかり振り返る暇もなく
次の授業の準備に追われていて、本当に大変な1年目でした。

【日本語教師2年目】(2020年10月〜)

初級から上級まで担当しました。
初級は授業内容がかぶることもあり、
その場合は教案のアップデートをしていました。

コロナの状況によって、
出勤したり在宅だったりしました。

正直1年目から学校経営に対して不信感がありました。

ですが、専任の先生の指導力は優れていると感じていたし、
1年の経験では得られるものが少ないと思い、2年目は修行だと思って勤務しました。

授業中、学生といる時間は幸せでやりがいがありました。

ただ、職員室に戻ると暗い雰囲気。
私は若手だったので、他の非常勤の先生は年配の方が多く
いつまで経っても仲良くなることができませんでした。
(優しい方が大半でしたが、意地悪な方もいました。笑)

そして、継続していたプライベートレッスンでは
クライアントも増え、相変わらず忙しい日常でした。

個人的なことでは、2022年1月から千葉での同棲開始。
この頃には完全に対面授業に戻っていたので、
通勤時間が長くなり大変でした。

そして2021年6月に入籍。茨城県へ引っ越し。
さらに通勤時間が長くなり、通勤に少し限界を感じるように。

また、2年勤務したら辞めようと当初から決めていたので
少しずつ、他の日本語学校の求人を調べ始めました。

【日本語教師3年目】(2021年10月〜2022年3月)

コロナの影響で、なかなか他の学校の求人がなく、
近所で2つ面接に行きましたが、
学生が入国できないので、今すぐの採用はできないとのこと。
仕方なく都内の日本語学校での勤務継続。
結婚して生活に余裕もできたので、シフトは週2回に減らしました。

出勤してのハイブリッド授業の継続でした。

そして、年内に妊娠発覚。
タイミング的に3月までなら働けると思い、
妊娠5ヶ月まで勤務しました。

妊娠期間中に辛かったのは
ずっと立って授業をすることと教室が寒いこと。
常に換気をしての授業だったので真冬の雨の日は
コートを着ていても寒すぎて、流産しないか心配でたまりませんでした。

学生や先生方にも妊娠のことは伝えていませんでした。
事務には1ヶ月以上前には伝え、退職の手続きを進めていました。

退職の1週間前に担任の先生と学生に伝えました。
最後の授業の日は学生が安産祈願のお守りをくれました。感動。

退職手続きの際に、誓約書を書かされたのですが、その内容に驚愕。

なんと、
これ以降2年間は日本語学校で働いてはならない。
というものでした。

これって大丈夫なの?と疑問に思いましたが、
出産が控えているし2年間は勤務予定もないので
何も言わずサインしました。でも、いいの?笑

【日本語学校非常勤講師として働いたまとめ】

約3年間、日本語学校で非常勤講師として働いた感想をまとめておきます。

・学校選びの重要性

私が働いた期間にコロナが流行りました。
幸いとても大きく歴史ある日本語学校に勤めていたため、
学生数は減ったもののクビになることはありませんでした。

養成講座で一緒だった他の日本語学校勤務の同期は
完全に仕事がなくなった人もいます。
世界情勢や政治に左右される仕事だと痛感しました。

・専任と非常勤講師

私は授業に集中して指導力を伸ばしたいという思いから非常勤講師を選択しました。
学校が作ったカリキュラムに沿って、自分の担当箇所を指導すればいいので
授業だけに集中することができました。

専任の先生を見ていると、授業以外の学生指導や書類作成などの業務も多く、
初めから専任にならなくて良かったと思っています。

期間休みがあり、その期間収入はありませんが、
まとまって休みが取れるのも良かったです。

・生活

休みの日も教案作成の日々で、正直公私混同です。
慣れてくると、家で費やす時間は減りましたが、
それでも授業準備のことが頭にありなかなかゆっくりできません。

仕事とプライベートのオンオフをはっきりさせたい場合は向いてないかも。

・収入

シフトに入った分だけの収入となるので、
正直、3クラス担当では十分な収入がありません。
私は契約社員として夜のお仕事を掛け持ちしていました。
そのほかにもプライベートレッスンで収入を得ています。

あとはうまく節約して生活しました。

結婚してからは夫との時間も大切にしたく、シフトを減らしました。
独身だと、非常勤講師以外にも稼げるスキルと体力があると安心です。

【退職後の予定】

4月から実家に里帰りしています。

日本語学校でのキャリアは一旦終わりました。

現在は、プライベートレッスンを継続しています。
妊娠8ヶ月になったので、新規の受け入れは停止し、
緊急時にも理解してもらえる信頼関係が築けている方のみ
事情を説明し、継続してもらっています。

個人での契約なので、自由にできていいです。

それと、2年前に開設したYouTubeチャンネルがありますが、
忙しくて放置していたので、再始動しようと思っています。

やはり教えることを一旦辞めてしまうと
再開する時の負担が大きいと思うので、
体調と相談しながらなんらかの形で日本語教師は続けていこうと思います。

ちょっと自分の備忘録のために書き綴ってみました。
お読みいただき、ありがとうございました。

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