【使用テキスト】
みんなの日本語初級Ⅱ
【文型】
- 普通形+んです
- 〜んですか
- どうして〜んですか / 〜んです
- 〜。〜んです
- 〜んですが、〜ていただけませんか
- 〜んですが、疑問詞〜たらいいですか
【26課の目標】
・相手の状況について説明を求めたり、自分の状況やその理由を説明したりすることができる。
・理由や事情を説明して、丁寧な依頼ができる。
・理由や事情を説明して、助言や指示を求めることができる。
【新しいことば】
(みんなの日本語初級2の絵教材のDVDに入っている絵を見せながら指導する。)
「見ます」「診ます」
(「診ます」の絵を指す)
T:これは誰ですか。
S:医者
T:医者が病気の人をみます。どちらですか。
S:診ます。
(「見ます」の絵を指す)
T:「見ます。」は何を見ますですか。
S:(絵、テレビ、映画、外、写真)を見ます。
T:助詞は「を」です。
「探します」「捜します」
(ボールを捜す絵)
T:絵を見てください。ボールをなくしました。この人はボールを?
S:「捜します」
T:家の鍵をなくしました。
T:アルバイトしたいです。アルバイトをさがします。これは?
S:「探します」
T:見えません。無くしました。これは「捜す」。ほしいです。知りたいです。したいです。これは「探す」
T:家の鍵を無くしました。鍵を「さがします」はどちらですか。
S:「捜す」
T:引っ越したいですから家を「さがします」は?
S:「探す」
「遅れます」「間に合います」
(会議に遅れる絵)
T:会議は9時からです。今9時20分です。この人は会議に?
S:遅れます。
(会議に間に合う絵)
T:これは9時前です。この人は時間に?
S:間に合います。
T:〇〇さん毎日何時に家を出ますか。
S:◯時
T:では、◯時に起きます。授業に間に合いますか。遅れますか。
S:「間に合います」or「遅れます」
T:助詞は「に」です。
「財布」「拾います」
(財布を拾っている絵)
T:この人は何をしていますか。
S:財布を拾っています。
「連絡します」「〜会社」
(ガス会社に連絡している絵)
T:火が付きません。ガス会社に何をしますか。
S:連絡します。
T:「ガスかいしゃ」じゃありません。会社の前に言葉がある時は、「がいしゃ」です。貿易会社、バス会社、旅行会社
「片付きます」
(部屋が片付く絵)
T:荷物があります。きれいになりました。荷物が?
S:片付きます。
T:助詞は「が」です。(他V「片付ける」はL29)
「ごみ」「出します」「ごみ置き場」「びん」「カン」
(ごみ置き場の絵)
T:この人は何をしていますか。
S:ごみを出しています。
T:どこに?
S:ごみ置き場
T:ごみ置き場にごみを出しています。
T:これはどんなごみですか。
S:びん、カン
「気分がいい」「気分が悪い」
(気分がいい人と悪い人の絵)
T:この人は何がいいですか。悪いですか。
S:気分がいいです。気分が悪いです。
「運動会」
(運動会の絵)
T:これは何ですか。
S:運動会
T:みなさんの国でも運動会がありますか。
S:はい、いいえ。
「盆踊り」
(盆踊りの絵)
T:これはなんですか?
S:盆踊り
T:日本のダンスです。いつ踊りますか。
S:お祭りの時に踊ります。
T:盆踊りを踊ったことがありますか。
「フリーマーケット」
(フリーマーケットの絵)
T:これはなんですか。
S:フリーマーケット
T:フリーマーケットで買い物をしたことがありますか。
「燃えるゴミ」
(燃えるゴミの絵)
T:これはどんなごみですか。
S:燃えるゴミ
T:燃えるゴミは何がありますか。
S:紙、野菜、お菓子の袋
「ガス」
(火をつける絵)
T:火をつけます。何を使いますか。
S:ガス
T:そうですね。ガスで火をつけます。
「場所」
T:学校で勉強します、駅で電車に乗ります、海で泳ぎます、デパートで買い物します。
〜での前の「学校」「駅」「海」「デパート」これはなんですか。。
S:場所
T:本を借りることができる場所はどこですか。
S:図書館
「ボランティア」
T:ボランティアはいろいろありますね。どんなボランティアがありますか。
S:日本語教室、老人ホーム、ゴミ拾い
T:ボランティアはお金をもらいません。
「国会議事堂」
(国会議事堂の写真)
T:ここはどこですか。
S:国会議事堂
T:国のことを話します。
「平日」
T:平日は何曜日ですか。
S:月曜日から金曜日
「〜弁」「違う」
T:東京では、ありがとうと言います。大阪では、ありがとうは「おおきに」です。話す言葉が同じじゃありません。違います。
「おおきに」は大阪の「ありがとう」です。大阪弁です。
T:中国では、上海と北京は言葉は同じですか。違いますか。
S:違います。
T:上海弁や北京弁がありますか。
T:ベトナムはホーチミンとハノイで同じですか。
S:いいえ。
T:そうですね。違います。違いがあります。
T:日本は大阪弁、東北弁、九州弁、たくさんあります。
「横」
T:〇〇さんの横は誰ですか。
S:Aさんです。
T:じゃあ隣は?隣は間に何もありません。横は〇〇さんも〇〇さんも横です。(図を書く)
「宇宙」「宇宙船」「星出(人名)」「宇宙飛行士」「宇宙ステーション」
(宇宙のイラスト)
T:絵を見てください。宇宙に何で行きますか。
S:宇宙船
T:宇宙で働きます。誰ですか。
S:宇宙飛行士
T:宇宙飛行士はどこで働いたり生活したりしますか。
S:宇宙ステーション
T:星出さんは人の名前です。星出さんは日本人の宇宙飛行士です。問題に出ます。
「〜様」
T:〜様。どんな時使いますか。
S:手紙
T:先生には様をつけません。
T:病院や銀行、レストランではお店の人が言います。
S:お客様。
T:4人でレストランへ行きます。お店の人が聞きます。「何名様ですか?」
S:4名様です。
T:自分に「様」は言いません。4名か4人ですと言います。
「やる」
T:〇〇さんは、アルバイトをやっていますか?
S:はい、いいえ。
T:この時、「やる」は何と同じ意味ですか?
S:する
T:話すときに使います。(何のアルバイトをやっていますか?)
「怖い」
T:怖い時はどんな時ですか。
S:1人で夜歩きます。怖い話をします。
T:〇〇さんは、ホラー映画を見ますか。どうですか。怖いですか。
S:怖いです。
【ふつう形の復習】
文型導入に入る前に、ふつう形の復習をします。
・ます形⇨ふつう形の確認のためにワークシートを配付して書かせる。
T:普通形は4つあります。
T:行きますの普通形は「行く」です。では行きませんの普通形はなんですか。
S:行かない
T:行きましたは?
S:行った
T:行きませんでした
S:行かなかった
【口頭練習】
T:では私がます形を言います。みなさんは普通形を行ってください。
〈動詞〉
②グループ
T:教えます S:教える
T:教えません S:教えない
T:教えました S:教えた
T:教えませんでしたS:教えなかった
(食べます、開けます、閉めます)
③グループ(します、来ます、運動します、掃除します、心配します)
①グループ(書きます、読みます、行きます、買います、話します)
T:買いませんの普通形はかあないじゃありません。買わないです。
話しますははなし+ますですから①グループです。
【い形容詞】
T:暑いです S:暑い
T:暑くないです S:暑くない
T:暑かったです S:暑かった
T:暑くなかったです S:暑くなかった
(高い、安い、おいしい、★いい)
【な形容詞、名詞】
T:暇です S:暇だ
T:暇じゃありません S:暇じゃない
T:暇でした S:暇だった
T:暇じゃありませんでした S:暇じゃなかった
(きれい、しずか、上手、便利)
(雨、学生、休み)
【文型】1.普通形+んです
T:今日は行きますじゃなくて、「行くんです」の勉強です。先に「んです」の形の練習をします。動詞です。動詞は普通形に「んです」です。
変換練習
口頭練習〈動詞〉
T:行きます S:いくんです
T:行きません S:行かないんです
T:行きました S:行ったんです
T:行きませんでした S:行かなかったんです。
(飲みます、買います、食べます、開けます、します、来ます、掃除します)
全体→個人
口頭練習〈い形容詞〉
T:い形容詞の「んです」も暑い(普通形)に「んです」です。
T:暑いです S:暑いんです
T:暑くないです S:暑くないんです
T:暑かったです S:暑かったんです
T:暑くなかったです。 S:暑くなかったんです
(安い、高い、美味しい、いい)
全体→個人
口頭練習〈な形容詞〉
T:な形容詞です。ひまだの「だ」が「な」になります。そして「んです」です。ひまなんです。(コーラス)
ひまじゃないは「んです」をつけます。
T:ひまです S:ひまなんです
T:ひまじゃありません S:ひまじゃないんです
T:ひまでした S:ひまだったんです
T:ひまじゃありませんでした S:ひまじゃなかったんです
(便利、有名、元気、)
全体→個人
口頭練習〈名詞〉
T:名詞もな形容詞と一緒です。
(雨、学生、学校、)
【文型】2.〜んですか。
〈導入〉
(練習B1例の絵を提示)
T:ミラーさんが来ました。ミラーさんは何を持っていますか。
S:傘です。
T:私は晴れていると思いますからびっくりします。でも外は雨が降っていますか。降っていませんか。わかりません。
チェックしたいです。知りたいです。私はミラーさんに聞きます。
T:雨が降っているんですか。(コーラス)
T:びっくりします。とても知りたいです。この時、降っているんですか。を使います。
雨が降っていますかより「びっくり」や「知りたい」の気持ちがあります。
T:ミラーさんが言います。「はい、降っています。」
答えるときは、「降っているんです」と言いません。
T:田中さんは本を読みます。私はその本を知りません。私はおもしろいですか。聞きたいです。この時は、
T:田中さん、その本はおもしろいですか。
T:田中さんは本を読みます。月曜日読みます。火曜日も読みます。水曜日も読みます。毎日読みます。私はその本は面白いですか。とても聞きたいです。とても知りたいです。この時は、
T:田中さん、その本はおもしろいんですか。
T:田中さんは何と答えますか。はい、
S:はい、面白いです。
〈練習①〉
〈練習B1の絵〉
T:1を見てください。ミラーさんはいつもと違います。荷物が多いです。私は思います。山に行きますか。でもわかりません。聞きたいです。知りたいです。なんと言いますか。
S:山へ行くんですか。
T:山へ行くんですか。(コーラス)
T:2を見てください。
T:あの人はエレベーターがあるのに階段を登りますか。知りたいです。
T:エレベーターを?
S:エレベーターを使わないんですか。
T:3を見てください。私はすごいと思います。おいしいと思います。
シュミットさんが作りましたか。わかりません。知りたいです。
S:シュミットさんが作ったんですか。
T:4を見てください。私は思います。眠いですか。わかりません。知りたいです。S:眠いんですか。
〈練習②〉
T:〇〇さんの服素敵ですね〜。かわいい。私もほしい!あー知りたい知りたい。
どこで買ったんですか。
S:〇〇で買いました。
T:そのメガネいいですね。知りたい知りたい。
どこで買ったんですか。
S:〇〇で買いました。
T:〇〇さん、このノートどこで買いましたか。
S:〇〇で買いました。
T:知りたい気持ちはないです。
T:〇〇さん、その靴かっこいいですね。高いと思います。知りたい。
いくらしたんですか。
S:◯円です。
(写真提示)
T:これは私が撮った写真です。〇〇さん、これはどこですか。わかりますか。知りたいですか。とっても知りたいですか。聞いてください。
S:どこで撮ったんですか。
T:〇〇で撮りました。
T:〇〇さんは日本語が上手です。日本語の勉強はどうですか。
S:難しいけど、楽しいです。
T:そうですか。いつから勉強していますか。知りたいです。
S:いつから勉強しているんですか。
S:○月から勉強しています。
T:〇〇さん、〇〇さんにいつ日本へ来たか聞いてください。
S:いつ日本へ来たんですか。
S:○月に来ました。
T:日本に来る前、国でどのくらい日本語の勉強をしたんですか。
S:○ヶ月くらい日本語の勉強をしました。
T:んですか。は日本人はよく使います。
でも、たくさん使います。はよくないです。
「この服は500円なんです。安いんです。〇〇で買ったんです。」たくさん言ったら、日本人は嫌な気持ちになります。
【文型】3.どうして〜んですか。
〈導入〉どうして〜んですか。
(L26絵カードの「遅れる」の絵を提示)
T:見てください。田中さんは会議に?
S:遅れました。
T:部長が聞きます。どうして?
S:遅れましたか。
T:田中さんはいつも遅れませんからびっくりします。部長は説明がほしいです。
どうして遅れたんですか。(コーラス)
T:田中さんは資料を探していました。資料を?
S:資料を探していたからです。
T:資料を探していたんです。これもいいです。んです=理由です。
資料を探していたんですから。これはだめです。
T:「んですか。」は説明がほしい時に使います。
「んです。」は理由を説明する時、使います。
〈練習〉
T:〇〇さんゲームが好きですか。
S:はい、好きです。
T:知りたいです。どうしてゲームが好きなんですか。
S:ゲームはおもしろいんです。
〈練習〉
①ゲームが好きですか。
はい→「どうしてゲームが好きなんですか。」
いいえ→「どうしてゲームが好きじゃないんですか。」
②昨日早く寝ましたか。
③料理しますか。
④一人が好きですか。
T→S
S→S
〈導入〉どうしたんですか。
(受付の絵)
T:ここはどこですか。
S:受付です。
T:受付の人は何と言いますか。
S:こんにちは。
T:そうですね。こんにちは。どうしましたか。
(受付に気分が悪そうな人が来た絵)
T:これはどうですか。お婆さんはどうですか。
S:気分が悪い(頭が痛い)と思います。
T:そうですね。気分が悪い?わかりませんからチェックしたいです。
この時、どうしたんですか。を使います。
T:お婆さんは何と言いますか。
S:気分が悪いんです。
〈練習〉
テキストの練習B3の絵を見ながら練習する。
【文型】4.文。〜んです。(理由追加)
〈導入〉
T:〇〇さんは本を読みますか。
S:いいえ、読みません。
T:どうして?
S:読むのが嫌いです。
T:いいえ、読みません。これだけは寂しいです。話を続けたいですから理由を言います。
いいえ、(読みません。)読むのが嫌いなんです。
あとで理由を言うときも「んです」を使います。
T:〇〇さん、毎日朝ごはんを食べますか。
S:はい、食べます。いいえ、食べません。〜んです。
2、3人に聞く。
〈練習〉
Aさんは友達に聞きます。
Bさんは、すみません。( )んです。理由を言います。
例 Aさん「授業のあと、一緒に買い物へ行きたい。」
A:Bさん、授業のあと、一緒に買い物へ行きませんか。
B:すみません、用事があるんです。
・夏休み、一緒に旅行したい。
・今日一緒に勉強したい。
・週末、一緒に映画を見たい。
・この後、一緒に食事したい。
・今、電話したい。
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