【文型について】
①意味
・悪い結果になる可能性がある。(いい結果には使えない→〜かもしれない)
硬い表現
類似文型の「〜おそれがある」より使える範囲が狭い。
「〜おそれがある」より原因がはっきりしている。
③接続
Vます形+かねない。
④類似文型
・〜かもしれない。(いい結果も悪い結果も使える。)
・〜のおそれがある。(悪い結果のみ使える。)
使える範囲が広い。
ニュースや論説文などでよく使われる。
⑤テキスト
【文型導入】
(日本語学校の多国籍クラスを想定しています。)
T:毎日たくさんタバコを吸ったら、どうなる可能性がありますか。
S:病気になる可能性があります。
T:病気になるかもしれませんね。悪いですね。毎日たくさんタバコを吸ったら、病気になりかねない。
病気になり(ます)+かねない。
ます形の「ます」を取ってなりかねないです。いい意味には使いません。
いい時はかもしれないを使います。
【例文】
・パスワードの管理に気を付けなければ、個人情報を悪用されかねない。
・ミスをしたら上司に報告しておかないと、後で大問題になりかねない。
・電車で寝ていたら、財布を盗られかねない。
・暗い部屋でスマホを見ていると、視力が落ちかない。
・授業中に寝ていると、テストで悪い点数を取りかねない。
・毎日残業ばかりしていると、体を壊しかねないよ。